ドパミンとエンドルフィンの違い

同じ脳の中から感情の働きによって分泌される脳内物質とはいえ、ドパミンは強力な毒性を持っています。

ドパミンは急に身体を動かさなければならない状態、つまり自分に危険が迫った場合、例えば車が飛び出してきたり、上から危ない何かが落ちてきた際などの場合に強烈な刺激を与えて身体を動かすために必要になります。危ない、逃げろといった指示を強く打ち出す場合、リラックス系の快楽物質とか幸せホルモンと呼ばれるエンドルフィンでは役に立ちません。そこで覚醒効果のあるドパミンを放出するのです。ただし、危険を守るためにずっとドパミンを放出するわけにもいかないので、この毒を中和するために後で大量のエンドルフィンが放出されます。

このように、ドパミンもエンドルフィンも状況に合わせて分泌が起こるのです。ですから、どちらか一方に傾くと緩慢になりすぎたり、毒性が強かったりなどの弊害がありますから、その両者のバランスが重要になります。

 

 

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