覚醒する物質

違法なドラッグであるコカインや覚醒剤は、脳内にドパミンという物質の過剰な放出をおこし、覚醒作用や快の気分を生じさせるものです。覚醒する物質として他には、メスカリンなど、メスカレロ・アパッチが儀式の際に使用する、サボテンの一種であるペヨーテ等の成分として得ることができるものですが、日本では麻薬に指定されています。

以前、俳優の押尾学が使用したことで有名なMDMAは、覚醒作用に加えセロトニンの過剰放出を起こします。脳内のセロトニン等を過剰に放出させると、人間の精神に多幸感、他者との共有感などの変化をもたらすとされています。しかしMDMAを摂取すると、体温をコントロールする機能の喪失による高体温や不整脈などによって重篤な症状を引き起こす場合があります。低ナトリウム血症、急性腎不全、横紋筋融解症などで死亡することもあるのです。また、摂取後に重度の不安(不安障害)、妄想、気分の障害、記憶障害、睡眠障害、衝動性の亢進、注意集中の困難などが長期間続くこともあります。

このように、ドパミンも、セロトニンも、覚醒効果や覚醒効果や多幸感を得るためのとても大事な脳内物質ですが、それをドラッグをもって得ることはとても危険です。本当の人生の楽しさを十分に味わうためには、ドパミンやセロトニンが自然に脳内に分泌するよう、脳内の状況を健全に保っておくことが必要なことだと思います。

 

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