脳内麻薬の作り方 ■ドーパミン

世界中に違法に生成されているドラッグ、すべての快感ドラッグは、人の脳内で当たり前に生成されるといっても過言ではありません。身体に危険を及ぼす、常習性で経済や生活人生までも破綻させるドラッグなどに頼らずとも、脳内にある脳内麻薬や物質を正常に湧き出させればよいのです。それでは、どのような事を行えば脳内麻薬や快感物質は分泌されるのでしょうか?ある程度の仕組みが分かるようになれば自分でコントールをする事も可能になるのです。例えば、違法ドラッグのコカインや覚醒剤によって分泌が促進される、快感を増幅する神経伝達物質のドーパミンは、食事を楽しい気分でおいしく食べると多く分泌されます。食事の時はドーパミンを出すために思い切り食事を楽しむことが大切のようです。食事の前の前菜などにおいしいものを食べてドーパミンを放出させ、さらにお腹がすいてきたところで本格的に食事を進めていくという、会席料理やフランス料理のフルコースなどは、とても理にかなっています。またドーパミンは、実際食べなくても、自分の好きな食べ物の写真やCMを見たり、おいしいレストランの話を聞いたり、焼き鳥の焼ける匂いをかいだり、といった刺激によっても分泌されます。テレビでグルメ番組が人気なのもとてもわかりますね。しかし逆に、食事に対しての欲望が不自然に高くなると、ドーパミンの過剰分泌が起こり、本能の食欲バランスを狂わせ、過食行動に走らせます。食事を楽しむのではなく、何かのはけ口として食べてしまうときなどは、このような過剰分泌が起こり、過剰分泌は依存性を生みますので、より過食に走るわけです。

ドーパミンは精神的な刺激でも放出されます。例えば、意欲が出ているとき、誉められて気分が爽快のとき、感動しているときなどに多量に分泌されます。

究極な事をいってしまうと、まるで、人間はドーパミンを分泌させることを目的として生きているようなもので、ドーパミンが「生きる意欲を作るホルモン」といわれる理由がここにあります。ドーパミンが不足するとうつ病などの症状を引き起こし、過剰であると統合失調症を引き起こす、などとも言われています。自殺や殺人事件、パチンコ依存症やストーカーなど、多くの事にもこのドーパミンが関わっているようです。

 

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